複利の計算に72割の法則がある。 利率x%のとき、元金の2倍になるのに何年かかるか計算するのに、72/x で大まかに求められるという法則だ。 なぜかを考えてみた。
まず、複利でx%でn年たつと2倍になる、と置く
両辺の対数をとる
n乗の対数は掛け算に出すことができる
移項してn=…にもっていく
上式で厳密に求めることができるが、簡単にするため
をマクローリン展開する。 マクローリン展開:
第2項まで求める。 第1項の係数
第2項の係数:f’ を求めて、f’(0) を計算
上の結果から、
の式に の結果を入れると からでおおまかに求めることができる。
69は割り算しにくいので、近い値で3でも4でも割れる72にしたんではないだろうか。 72だと、x=0ではなくx=8 近辺で誤差が最小になる。
ちなみに
上を導くのに小一時間かかった。orz 超低金利時代の現在、0.02% の利率で2倍になるには、3466年かかる。orz