【2022末】初めての自作PC

2022-12-20

初めてPCを自作したのでメモっておく。

PC購入のモチベーション

プログラミングが主な用途ということもあってか、今までパソコンはノートPCであまり不満を感じてなかった。

この春にグランツーリスモ7や他のゲームをプレイしてグラフィックに感心したのもあって、なんか自分でもやりたくなってUnreal Engine5を使ってみようと思いたった。 しかしさすがにノートパソコンでは動作が重すぎて十分に動かすことができなかった。

またディープラーニングで遊んでみたいと思った時にGoogleColabがフリーで使えて便利だけど、 不定期に中断されて学習に失敗してまた1日待たないといけないとかとても不便だった(Proも制限がある)。 その辺も手元で気兼ねなく動かせたらいいなぁという思惑もあって、デスクトップパソコンが欲しいと思い出した。

PC購入の選択肢

パソコンを購入する方法の選択肢として:

  1. メーカー出来合いを買う
  2. BTOパソコンを買う
  3. パーツを購入して自作

BTOはBuilt To Order(受注組立)という意味で、CPUやグラフィックボードなどのパーツをカスタマイズできるので、出来合いのものより多少好みにカスタマイズできる。

BTO(や出来合いのもの)を買えばすぐに使えるし、パーツ同士の相性とかも解決されてるはずだし、初期不良や故障があったら保証してもらえるので、安心感がある。

パーツを購入してPC自作というのは今までやったことがなかったので知識もないし難しそうという不安が強かったので「BTOでもいいかな…」と悩んだが、 AKIBA PC Hotline!などのウェブサイトやYouTubeの自作動画を見たりして、趣味だし最初は失敗すること覚悟でやってみようと思い立った。

パーツの選択

パソコンの用途に応じて要求するスペックを決めて、それに合うようにパーツを選んでいくことになる。 といっても、

  • グラフィックカード:それなりにいいもの
  • CPU:それなりにいいもの
  • RAM:多いに越した事はない

となってしまい、正直決め手に欠ける。 結局は出せる予算の中で、譲れないライン・世の中の売れ筋・枯れ具合、とかぐしゃぐしゃ考えて最後はフィーリングで決めた。 初めてということもあるし最新ではなく一世代ほど前で枯れて問題がないものと思い、

  • グラフィックボードは機械学習を考えてNVIDIAで、最新のRTX 40系は遠慮して3060で(そこそこの性能で、VRAMが12Gとやや多め)
  • グラフィックボードがAMD・RadeonじゃなくてもCPUがAMD製でも大丈夫という話だけど、無難にインテルで
  • CPU も最新の13世代ではなく、12世代で
    • i3~i9 でどれを選ぶかも、最上位はなくていいでしょと、i7を選んでみる
  • CPUを決めるとマザーボードのチップセットが決まってくる:Intel Z690
  • マザーボードのサイズは、それなりに高性能を狙うので大きいATXで
  • メモリはDDR5は高い割に速度はまだそれほど差がない、という記事を見たのでひとつ前のDDR4で
  • メモリサイズはノートPCでさえ16GB積んでるんだからそれより多く、32GB
  • CPUクーラーは、簡易水冷が高性能という話だったがケース内の空気の流れが別途必要になるとのことだったので、空冷で
  • 電源容量は、CPUやグラフィックボードが結構消費するだろうから多めで

などと考えて、以下を選んだ:

項目 商品 価格 スペック
CPU 第12世代 インテル Core i7-12700KF BX8071512700KF 60,860 3.6GHz、12コア20スレッド
CPUクーラー DEEPCOOL AK620 (R-AK620-BKNNMT-G) 7,980 空冷、サイドフロー、12cm
マザーボード ASRock Z690 Steel Legend WiFi 6E 35,090 LGA 1700 Intel Z690
メモリー CFD W4U3200CS-16G 11,300 16GB x 2
グラフィックボード 玄人志向 GK-RTX3060-E12GB/OC/WHITE 55,440 GeForce RTX 3060 12GB
SSD Crucial CT1000P5PSSD8JP 16,230 1TB, NVMe
PCケース Thermaltake CA-1J5-00M1WN-01 7,230 Versa H26 アクリルパネル ATX ブラック
電源ユニット NE750 GOLD 12,330 700W
OS Windows(64bit) 10 Home 19,612
合計 226,072

上を見れば際限なく、値段も50万とか80万とかかけれちゃうけど、まずはお試しでいいでしょう。 あとプラスドライバーと精密ドライバー、さらにセラミックCPUグリスを注文した。

すでに持ってるので今回は購入しなかったが、必要なもの

  • ディスプレイ
  • キーボード
  • マウス
  • DVDドライブ

WindowsはUSBメモリとかネットワーク経由でインストールできるのかな? そうであれば楽でいいなぁ。

購入方法

購入はすべてオンラインで、ヨドバシ.comとドスパラあとAmazonを利用した。 カカクコムで比較すると店によって案外各パーツの値段に差があるのでいくつか使い分けてみた。

  • カートに入れて次の日に見ると値段が変わってたり、結構ナマモノだと感じた
  • 選んだマザーボードが品薄なのか、メーカー入荷待ちになってしまったため到着に時間がかかることになってしまった
  • オンライン購入で不正な商品が届く、とかもなく無事だった

組み立て

規格も相当整備されているだろうし、配線は刺さるところにしか刺さらないとのことだし、 組み立てはプラモデル感覚だということで手探りでやってみる。

マザーボードやPCケースにマニュアルが付属しているが、たいてい日本語なしだったり図だけで文字がなかったりするが、まあそれでもなんとかなった。 フロントスイッチのピンヘッダーだけ8ピンがバラバラに別れていて、どういう並びで刺したらいいかよくわからなかったが、なんやかんや調べた。

規格の違うパーツを注文していてうまくつながらないということもなく数時間で無事に組み立て終わって、緊張の電源入れ。 問題なく一発でBIOS(UEFI)画面が表示された。 ファンも動いてるしLEDも光ってるし問題なさげ、案外簡単だった〜。

  • CPUへのグリスの塗り方で冷え方が変わってくるとか、わからんね…
  • 配線は映えを気にしなければ汚くても問題ない

セットアップ

USBの外付けDVDドライブを繋げるとそちらから起動でき、Windowsをインストールする。 問題なく入ったがWindowsが立ち上がっても画面の解像度が800x600からいじれない。 また無線LANが使えない。 家に有線LANがない(ことはないが用意してない)ので、ネットワークが使えない状態だった。

すでに所有しているノートPCでマザーボードのASRockの製品サイト から実行形式のドライバーをダウンロードしてUSBメモリでコピー・インストールしてようやく正常に動くようになった。 この辺が必要だと一台目としては厳しいかも…。

感想

  • 自分で作ったので結構達成感あるし、愛着が湧くね
    • BTOの方が安くついたかも…とか思い始めるとアレだけど、この経験・プライスレス
  • まだあまり動かしてないけど、CPUも熱くなってないしファンもうなりを上げたりせずに定速回転でそんなうるさくない
  • ディスプレイポート出力で4Kデスクトップ、広大
  • Steamでいくつかゲームを動かしてみたが、問題なくサクサク動いて快適
  • PCケースのアクリルパネルは質があまりよくなかった