Winnyについては特に思い入れはないんだけど、映画の予告編が面白そうだったので見てきた。
(実話なのかわからないが)法廷でアルゴリズムを解説したり新しいアイディアを思いついたと言ってコードを書こうとするところ、シビレます。
全体としてはよかったんだけど、愛媛県警側の話は省いてWinny事件側を掘り下げて欲しかった。
逮捕した警察組織側の動機が不明のままでモヤモヤする… こういう横暴は許し難いな… とはいえこういう映画を撮って上映しても捕まることはないというのは民主主義でよかったなあ、、、 あ、でも金子氏は捕まっちゃったんだなぁモヤモヤ…。
ED法
「AIは独自のED法うんぬん」というセリフがあってどういうものか知りたかった。 金子氏のホームページがまだ存在していた:NekoFight。 セリフはここから取ったようだ:
AIの方式は単なる3層ニューラルネットで、学習アルゴリズムは私独自のED法(誤差拡散法)です。
ED法は、バックプロパゲーションが実際の神経系のメカニズムとしてはありえないというのが気になって私の方で考え出した学習アルゴリズムですが、 学習速度が非常に速いのと、中間層を増やせば無制限に性能が上がるのが特徴のアルゴリズムです。私の方では、おそらく本物の脳みそ(前頭前野大脳皮質)も こんな学習アルゴリズムなんじゃないかと思ってますがもちろん確証は無し(笑)
確かに脳の仕組みとしてバックプロパゲーションで正解との差から偏微分で大元まで伝播するというのはちょっとありそうにない気はする。
「ED法」はどういうアルゴリズムなのか?
本人による解説動画を見たが内容理解はできなかった…。
- 興奮性と抑制性のニューロンがあるとか
- 学習が早いというのと中間層のニューロンを増やした分だけ性能が上がるというのがよさそう
- 強化学習とも組み合わせられるとか
- 細かく書かれているのとソースがある
関連するかしないか、他のリンク
- ”Winnyは金子さんの本流じゃなかった”——東大 平木教授、稲葉准教授インタビュー - 週刊アスキー
- 《日経Robo》誤差逆伝播法を使わない学習手法、Feedback Alignment、Synthetic Gradient、Target Prop | 日経Robotics(日経ロボティクス)
- Biologically plausible backpropagationまとめ① - tripdancer’s blog、2
- Feedback Alignment Methods. A biologically-motivated alternative to… | by Albert Jimenez | Towards Data Science
- MIT Tech Review: 脳を模倣した新学習アルゴリズムを開発、光回路で実証=東大など 「ダイレクト・フィードバック・アライメント法」
- 誤差逆伝播法を用いない深層ニューラルネットワークの学習方法:日経クロストレンド
映画に関する評論
ファイル共有ソフト『Winny』開発者が2004年に逮捕されてしまった事件を描いた映画が話題ですが、これを単に
— 倉本圭造@新刊発売中です! (@keizokuramoto) March 19, 2023
『無垢の天才を無理解な権力者の老人どもが潰したから日本はダメになったのだ』
…的に安易な構図でだけ理解するのは間違っているという記事を書きました→https://t.co/GP31W0wszt(続
雑多